こちらは、兵庫県里親支援部会のホームページ・わたぐもです。
青空に浮かぶ ふわふわした雲
子どもたちを包み込むそんな支援をこころがけていきたいです。

里親Q&A

里親・里子は日本にどれくらいいる?

平成28年時点で登録里親数は11,405人、委託児童数は6,546人です。

里親が業務として守ることは?

健やかに子どもを養育するため、里親として守ってもらわなければならないきまり(「里親が行う養育に関する最低基準」)があります。具体的には、委託された子どもへの虐待の禁止、必要な教育を受けさせる義務、健康管理、秘密の保持、子どもの状況記録の整理や児童相談所(兵庫県はこども家庭センター)への報告の義務等です。

里子が18歳になったらどうなる。

子どもが満年齢で18歳になり、自立能力が確認されると委託措置が解除になります。
家庭復帰が可能な子どもは家庭に戻ります。自立する際に利用できる支援制度もあります。

受け入れたい年齢の子どもについて、希望を聞いてもらえる?

実際に子育てをしていくにあたっては里親さんのいろいろな事情(年齢的に乳児は大変、子育てが初めてなのでいきなり思春期の年代だと不安など)もあるでしょうから、里親さんにとって無理のない里子の条件をある程度絞り込むことも必要ではないかと思います。申請の前に児童相談所の担当者の方とよく話し合ってみるといいでしょう。

一度里親になるとずっと里親なの?

里親登録者について、5年ごとに登録の更新を行います。専門里親については2年ごとに更新します。養育里親・専門里親につきましては、登録更新にあたり、研修受講が必要です。

登録すれば必ず、子どもと出会えるの?

里親制度は健やかな育ちの場を求める”子どものため”の制度になります。里親登録順に子どもをお願いするわけではありません。登録後、すぐに出会いがある場合も、出会えるまでに時間がかかる場合もあります。

里父母の年齢に制限はない?

養子縁組里親を希望される里親さんの場合、子どもが20歳に達した時に里親の年齢が概ね65歳以下であることが望ましいです。養育里親等については具体的な年齢制限は設けていませんが、里親を希望される方の体力や生活の状況等を調査させていただき、里親としての活動が可能かどうか、ご相談させていただきます。

単身でも里親として活動できる?

特別養子縁組をご希望される場合は、単身では難しいですが、普通養子縁組を希望される場合や、その他の養育里親等の場合には「単身である」ことだけで「里親になれない」ということはありません。ただ、単身であれば、基本的に「収入の稼ぎ手」と「子育て」を1人で担うことになります。子育てについての知識や経験があり、適切に養育できることなどが条件となります。

夫婦共働きでも出来るの?

夫婦共働きでも里親になれます。里親制度の趣旨や制度をよく理解していただいて子どもの年齢や状況に応じて、お預かりしたお子さんを適切に養育できることが条件です。その為に養育環境を整えて頂くことは必要です。

実子がいても里親になれる?

実子の有無は里親の要件に関係なく、実子がいても里親になることは可能です。また、子ども委託を受ける際は実子の意思も大切にする必要があります。

外国籍でも里親登録できますか?

外国籍でも里親登録は出来ますが、受託中の養育は国内でしていただくことになります。

どのぐらいの年収が必要ですか。

必要とされる収入額についての定められた基準はありません。子どもが委託されると、子どもの年齢に応じて、生活費、教育費、医療費、などが公費で支給されます。なお、養育里親・専門里親につきましては里親手当も支給されます。けれども、それだけでは不足し、里親の家計に新たな負担が生じることもあります。家族構成や、子どもの数によっても異なるでしょうが、日々の生活が安定して維持できることが要件となります。

里親になるには住居の条件はある?

子どもの委託を行う際は、年齢や性別、行動特徴等を考慮して、その子供の養育にて適切な居住環境を求めていますが、借家住まいだから里親になれないということはありません。

何かあったときの保険はどうなってるの?

万一、養育中の子どもが事故にあったり、事故を起こして里親に賠償責任が生じた場合には、状況によって「里親賠償責任保険」による補助が受けられます。里親会に入会して受託をした場合や季節里親・週末里親の期間中も一時的に保険加入します。基本兵庫県で委託になる場合、里親会に加入し保険に入ることになりますが、里親会に入らない場合は個人で保険会社と契約が必要になります。

里親になるとどんな支援が受けられる?

里親支援の制度としては「養育相談」「レスパイトケア」「里親サロン」があります。養育するうえでのご心配や支援内容の詳細等は、各児童相談所や里親支援専門相談員に遠慮無くご相談下さい。

レスパイトケアってどんなこと?

里親さんが外出などで子どもの養育ができないときや、養育に疲れ休憩が必要なときなど、子どもを施設や他の里親さんに一時的に預かってもらう制度です。年間原則7泊まで利用可能です。

里親サロンってどんなもの?

里親さんの集う場を開催しています。経験豊富な先輩里親さんが参加し、ゆっくりおしゃべりしていただくことができます。

里親同士での交流がしたい。

里親会に入会すると、行事や研修などのお知らせが届きます。行事や研修に参加することで実際に活動されている里親さんとの交流やお話を聞くことができます。

子育てに必要なものがわからない。どのようなものを用意したらよいか

年齢が子どもの状況によって必要な物に違いがあります。児童相談所や里親支援専門相談員にご相談下さい。また年長児を委託する場合は、部屋の確保も大切な準備のひとつです。生活面での物理的な準備と里子が家族に馴染めるようにする心の準備も必要です。

養育を行うことは難しいが何か協力したい。

児童福祉施設で生活する子どもの中には、保護者の面会や帰省の機会が少ない子どももいます。長期休みや週末に家庭に迎えていただくボランティアの里親の活動もあります。

委託を待つ間にできることはありますか。

里親会や児童養護施設・乳児院の行事や研修に参加して、里親同士の関係作りや社会的養護の子ども達の勉強をして子どもを受ける準備をお願いします。またいきなり子どもを受けるよりも季節や週末里親・施設のボランティアを行い、子どもと一緒に過ごすなかで子どものことを知り理解することも大切です。おすすめの本をホームページで紹介していますのでご活用下さい。